名古屋駅前には高層ビルがたくさんあります。JRセントラルタワーズ、名古屋ルーセントタワー、ミッドランドスクエア、直近だとJRゲートタワー。また、最近では名古屋駅の再開発が発表され、将来的には横400ｍと超横長のビルが建造される予定です。

そんな高層ビルがひしめく名古屋駅前において、スパイラルタワーズは名古屋駅前でことさら目立つ建物です。ご存知の方も多いと思いますが、実はこれ、専門学校の校舎です。正式名称が「モード学園スパイラルタワーズ」とあるように、あのCMなどでおなじみのモード学園の校舎になります。

とにかく、あのねじれたフォルムが目立ちます。こういった建物はドバイなんかで目にしますが、日本では非常に珍しい存在です。モード学園側も敢えて冒険的なデザインを採用したそうです。実際に、このデザインが評価され、数々の建築関連の賞を受賞しています。こんな個性的な校舎で学べる学生がうらやましいなと思いつつ、さすがファッションで有名なモード学園と思わざるを得ません。

しかし、実はモード学園だけの校舎ではなく、関連する学校も入っています。電飾で外側にMODE、HAL、ISENとあるように実は3校の学校です。いずれもモード学園を運営する日本教育財団の学校になります。

HALは、プログラミングやCGグラフィックなどのコンピューター関係の技術、音響、ロボット工学、カーデザインなどを学べる学校です。なんとなくモード学園の臭いがしますよね。ISENは実は「医専」が正式名称であるように、医療関係の専門学校です。モード学園が医療とは少し意外かと思うかもしれませんが、東京でも大阪でも医専（東京のみ「医校」）は存在します。看護師やスポーツトレーナー、各種医療関連技師などを養成するのですが、変わったところでは医療秘書の学校なんかもあります。医療秘書とは実際の処置やリハビリなどを担当するわけではなく、病院の事務が主な仕事内容になります。ただし、医療現場の事なわけですからカルテ内の病気のことも知らなくてはなりません。身体の機能やしくみ・病気、そして治療方法について医学専門の専任教官より学ぶこともあるようです。

そんな、ファッション、コンピューター工学、医療と異なる3本の柱の教育の場、スパイラルタワーズから日本の将来を担う人材がこれからも多く輩出されていくのでしょう。デザインばかりに目が行きがちですが、教育の場として多くの人材を輩出している名古屋の重要な施設です。